020: 久々に出会った痛快な映画についての30秒
表の喧騒をよそに、土曜の夜にガラガラの映画館待合室。おかしいな、大丈夫かな、と思いつつ、巨大スクリーンで見た「プラダを着た悪魔」。これが、久々に痛快でキュートでカッコ良かった。
まず、なんといってもニューヨーク。NYが舞台の映画はそれだけで、興味がもてる。他の場所が舞台の映画とは、絶対に何か一味違う、という自信が見る前からある。
そして、一流ファッション雑誌の豪腕編集長役のメリル・ストリープ。どこからどう見ても、「一流ファッション雑誌の豪腕編集長」にしか見えないところがすごい。あの、クリント・イーストウッドとやった田舎町の不倫話の主婦役と同じ人とは思えない。見方によっては、ワガママで寂しくて、誰からも共感されないはずの役を、見る人に認めさせ、笑わせ、ちょっぴり共感すらさせてしまうのは、演技がうまいとかそういうレベルではないのだと思う。なんというか、彼女の(これがメリル・ストリープの、なのか、役である編集長ミランダの、なのかすらわからないけれど)人柄なんじゃないかな、と思ってしまう。
次に主人公のアン・ハサウェイ。めちゃくちゃキュート。申し訳ないけど、ジュリア・ロバーツのもつ「ザ・アメリカ人のキュートさ」よりも、少しこのヨーロッパ風味の素直なキュートさのほうが好き。この映画には本当にあっている。もうこれは、彼女をみつけてきたプロデューサーの勝利だろうが、どうかあのまま良い作品に出続けて欲しい。
そしてあとは、音楽。これもう最高。おそらく人生で2度目ぐらいに映画のサントラを買ってしまった。ちなみに1度目はフランス映画の「髪結いの亭主」のサントラだったような。しょっぱなのマドンナでぐっとつかまれ、アラニス・モリセットやU2にうまいことロックを歌わせながら、ハウス系のDJやJazzミュージシャンにキュートなポップスをやれせちゃうあたり、んもう最高。それぞれがすごく才能がある人たちなのだろうけれど、それをうまーくこの映画のテイストに味付けして、パッケージとして聞いたときにも、とてもとてもオシャレなかわいいアルバムになっちゃってるところが、すごい。
は~久々に大興奮の大好きな映画でした!

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